セビージャの町を歩いていると、下の写真のようなnoに8にdoと書いてるのをよく見ます。
これはセビージャ市の標章です。
今回はこの標章の由来について少し。
もちろんnodo(喉)ではありません(^-^)このnoとdoの間にある8のようなものはmadeja(マデハ。紡いだ糸を巻き取った一束分という意味)といいます。
これを読むと no madeja do(ノ マデハ ド)となり、これがno me ha dejado(ノ メ ア デハード)、つまり「私を見捨てなかった」という意味になります。
この言葉は時代を遡ること13世紀、賢王といわれたアルフォンソ10世が言った言葉だとされています。
彼は、文学や天文学の分野でこそ活躍したものの、政治面ではそれほど活躍できなかったようで、最後には自分の妻や実の息子にまで見捨てられてしまいます。
その時にセビージャだけはアルフォンソ10世をかくまい、最後まで味方であったことからそれに感謝して上の言葉をいったということです。
この標章の由来は諸説あるようですが、一番知られているのはこの説です。
いろんなところに歴史が隠れていてすごく面白いですね。セビージャに来られた際は、ぜひこの標章を探してみてください。