通りの名前からみるバレンシア

スペインはあらゆる通りに名前がついています。それをみていくとバレンシアやスペインの歴史や重要人物なんかがわかります。

例えば、

ラモン・リュイ通り(carrerはバレンシア語で「通り」という意味です)。この人は13世紀から14世紀に活躍したパルマ・デ・マヨルカ生まれの哲学者であり神学者です。パルマ・デ・マヨルカにもこの名前の通りがありました。

その狂信的ともいえる宣教から狂気の人とも言われたようです。この人はラテン語でものを書くのが当たり前の時代に、カタルーニャ語(バレンシア語もカタルーニャ語の「方言」といわれています)で文学を書き、「カタルーニャ語の父」ともいわれた人です。

ちなみにこの人のこととかカタルーニャの歴史について物語調で書いていて面白い本が下の本です。

『物語  カタルーニャの歴史    知られざる地中海帝国の興亡』(田澤 耕著)

https://www.amazon.co.jp/%E7%89%A9%E8%AA%9E-%E3%82%AB%E3%82%BF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2%E2%80%95%E7%9F%A5%E3%82%89%E3%82%8C%E3%81%96%E3%82%8B%E5%9C%B0%E4%B8%AD%E6%B5%B7%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E3%81%AE%E8%88%88%E4%BA%A1-%E4%B8%AD%E5%85%AC%E6%96%B0%E6%9B%B8-%E7%94%B0%E6%B2%A2-%E8%80%95/dp/4121015649

なんか長くなってすみません(*_*)

それから

ブラスコ・イバニェス大通り。この人は19世紀から20世紀に活躍したバレンシア生まれの作家です。代表作は闘牛をテーマにした『血と砂』という作品ということです。

写真ないけど、メネンデス・ピダル通り。この人は19世紀から20世紀に活躍したスペイン北部の町、コルーニャ生まれの文献学者であり、スペイン中世史研究家で、スペイン文献学の父ともいえる人みたいです。メネンデス・ピダル通りはスペインの他の町にもあるみたいですね(^-^)

で、あとこれはバレンシアじゃなくてマヨルカ島の町、パルマ・デ・マヨルカでとった写真やけど、これも絶対なんかあるよなあと思って調べてみました(^o^)

12月31日通り。まさか大晦日ちゃうしなと思って調べてみると、1229年12月31日に征服王ハイメ1世が、10世紀からイスラム教徒に支配されていたパルマ・デ・マヨルカの町の再征服に成功した日ということでした。
もちろん他にもいろいろあるけど、とりあえずここまで。通りの名前を調べてみるだけでもいろいろ発見があって面白いです(^-^)v