パエリア

バレンシアといって思い浮かべ、かつスペインといっても思い浮かべるものにパエリヤがあるのに、まだちゃんと書いていませんでした。

パエリヤ(paella)はバレンシア語でフライパンのことです。スペイン語かと思ったらバレンシア語やったんですね。調理器具の名前が料理の名前になってるわけです(^-^)ちょっと日本の鍋を思い出します。(まあ、鍋をするとはいっても、鍋を食べるとはいわんけど)。

バレンシアは米どころで、いろんな米を使った料理があります。パエリヤもそのひとつといえます。

ちなみに稲作は9世紀頃にアラブ人がスペインにもたらしたもののようです。スペインにあるいろんなものの歴史を遡っていけば、ほんまにアラブ人はいろんなものをスペインにもたらしたんやなあといつも感心します。

私たちはパエリヤと聞けば、まずムール貝とかエビののった海鮮のパエリヤを思い浮かべますし、実際それも売ってますが、バレンシア風パエリヤは、海鮮ではなく、鶏肉、ウサギ肉、カタツムリ、いんげん豆などをのせたもののことをいいます。

上の写真はバレンシア風パエリヤです。カタツムリとウサギ肉は入ってないねんけどね( ^∀^)

あと、パエリヤといって思い浮かべる平鍋でももちろんパエリヤは出されますが、一人で食べたりするときは、下の写真のように皿に一部が盛られて出されることもよくあります。

パエリヤにつかう米は、細長くてパサパサしてるインディカ米でも、もちろんジャポニカ米でもないよなあと思って調べたらジャバニカ米という粒が大きくて太い米を使っているみたいです。インディカ米かジャポニカ米かどっちかといえばジャポニカ米に近い感じです。

パエリヤは重めの食事なので、普通はお昼(といってもスペインのお昼は2時とかから始まるけど)に食べて、夜にはあまり食べないようです。そして平日というよりは日曜とかにゆっくり食べるものみたいです。

値段は店によって差はありますが、だいたい1000円代で食べれます。海鮮のパエリヤの方がバレンシア風パエリヤより高めです。

バレンシアに来た際は、せっかくなんでバレンシア風パエリヤを食べてみましょう(^-^)

アグア・デ・バレンシア

アグア・デ・バレンシア(バレンシアの水)を飲みました。バレンシアに来て早々その存在を教えてもらってたもののまだ飲んでいなかった飲み物です。

六甲のおいしい水みたいなテンションで飲んだらだめですよ!これはカバ、あるいはシャンパンに、オレンジ、ウォッカ、ジンをいれたカクテルです。

昔、バレンシアのバーで、スペイン北部バスク地方の旅行客たちが、そのバーで一番おいしいカバを注文する際に、それをアグア・デ・ビルバオ(ビルバオの水。ビルバオはスペイン北部の町)と呼び、いつもそれを注文していたのですが、ある時バーのオーナーになにか他のものを作ってくれといって、オーナーがつくってきたのがアグア・デ・バレンシアというカクテルだったということのようです。

味はなんかうすめのオレンジジュースといった感じでしたが、飲んでくにつれてあーやっぱりお酒なんやなあと思いました。まあ店によってちょっとずつ味は変わってくるんやろけどね。

バレンシアにきたらぜひお試しあれ。あ、もちろん20歳以上の方限定です(^-^)スペインでは18歳からお酒飲めるけどね。

扇子

スペインでも扇子はたくさん使われています。バレンシアは扇子の生産地でもあるらしく、お土産屋だけじゃなくて、扇子を専門に取り扱ってる店もちょこちょこ見かけます。

今はちょっと涼しくなったからあんまりやけど、夏はたくさんの人(特に女性)が扇子を使っていました。

上の写真の扇子はバレンシアのお土産屋で2,5ユーロで購入した安物ですが、どの扇子も形はだいたい日本でイメージする扇子と同じような感じです。というのもこのような折り畳み式の扇子は、7世紀頃に日本で作られ、大航海時代の16世紀にポルトガルを通じてスペインにもはいったものだからということです。

形は日本のと似ていますが、素材はちょっと違います。紙じゃなくて絹とかになることが多いみたいです。それから値段は私の購入したような安物から何百ユーロもするようなものまで様々です。

日本ではスペイン製の扇子はフラメンコをする人達の間ではアバニコ(abanicoはスペイン語で扇子という意味)として知られているみたいですね。

思わぬところで日本とスペインに共通してるものをみつけるのは面白いですね(^-^)

バレンシアとオレンジ

バレンシア「と」オレンジですよ!バレンシアオレンジじゃありません( ^∀^)バレンシアオレンジという品種はどうやらアメリカが原産のようですね。

ということで今日はオレンジについて。まんじゅうが最初の留学先をバレンシアに決めたのは、特に深い理由はなく、マドリッドやバルセロナはまた行く機会がありそうやし、バレンシアも大きい町みたいやからそれなりに楽しめるんかなあといった理由からでした。

最初のバレンシアに対するイメージはそれこそパエーリャとバレンシアオレンジくらいなものでした(^^)

そのバレンシアオレンジはバレンシア産ではないとしても、バレンシアオレンジを含め、オレンジ自体はバレンシアでたくさん生産されています。

オレンジとスペインの歴史は古く、イスラムの支配下にあったときにイスラム教徒を通じて入ってきたようです。1000年以上の歴史があるんですね(^-^)

スペインはヨーロッパ最大のオレンジ生産国で、世界でも6番目くらいです(オレンジの生産トップ3はブラジル、アメリカ、中国です)。

スペインはその生産の半分くらいを、フランスやドイツといったヨーロッパの国々に輸出しています。

主なオレンジ生産地域は、一番はもちろんバレンシア地方!次いでアンダルシア地方となり、いずれも地中海沿いの地域となっています(^-^)

下のホームページにこのへんのことが結構分かりやすく書いてました(^o^)スペイン語ですがグラフとか国旗が書いてるのでなんとなく分かるかもしれません。

naranjasking

http://naranjasking.com/13-avisos/152-mercado-naranjas.html

バレンシアの町を歩いていてみかけるオレンジの木ですが、これは食用ではなくただの飾りとのことです。食べるとすごいまずいようです。

バレンシア北駅とかコロン市場といった施設にもオレンジは登場します。

これはバレンシア北駅。

こっちはコロン市場。

そして、バレンシアのいろんな店で絞りたてのオレンジジュースが飲めます(^o^)やっぱり絞りたてが一番おいしい!

そういう絞りたてのオレンジジュースは下のホームページのzumexというマシーンで作ってるようです。このマシーン日本ではたまにみかけるなあという感じですが、こちらではあちらこちらでみかけます。スペインに本社があるようですね。さすが!

zumexホームページ(動画あり)http://www.zumex.com/es/528/versatile-pro.html

日本に帰ったら絞りたての以外は飲みたくなくなるかもしれません\(^o^)/